「仕事の基準を高める」とは
1月中旬、新規顧客様とのご縁を頂き、
製造リーダー研修に登壇いたしました。
前日に会社訪問した際、ご厚意で
工場見学をさせていただいたのですが、
さすが日本を代表するものづくり企業
グループだけあって、社員さんの動き
だけでなく、設備の配置や器工具類の
置き方、加工前後の材料の流れなど、
どこを見てもムダひとつ感じられない
素晴らしい働き方をされており、
感動いたしました。
その後、研修会場に案内していただき、
研修内容や座席、準備物最終打合せを
行いました。
翌日、その部屋に入った瞬間、驚きの
光景が目に飛び込んできました。
プロジェクタや、私のパソコンに繋ぐ
延長ケーブル類配線が、
芸術的なまでに垂直と平行を意識して
配線がされてあって、受講者や講師が
研修中に誤ってケーブル類に
引っかかって転倒しないように
注意喚起のテープ(黄色と黒色)で床に
ケーブルが密着されていたのです。
長年企業研修を担当していますが、
これほどまでに、配慮が行き届いた
顧客様は初めてでしたし、徹底的に
安全に配慮されている姿勢を感じ
取ったので、すぐさま担当者の方に
御礼を伝えました。
ところが、意外にも私の発言に対し
不思議な顔をされ「 何か?」と。
実は、この顧客様にとっては、
垂直や平行を意識するのは当たり前、
何も特別なことではないのです。
確かに言われてみれば、
工場や研修会場だけでなく、
社屋廊下や社員さん向け食堂など
垂直・平行が意識されている区画が
あったり、(動線を意識するような)
垂直・平行が保たれていないと、
何となく違和感をもつ工夫が
あちらこちらになされていました。
ややもすると油断しがちな職場に、
心や気を配り、仕事の基準の高さや
プロ意識を感じることができたので、
気持ち良く登壇できました。また、
受講者の皆さんの真剣で積極的な
受講姿勢にもプロ意識を感じ取る
ことができました。
お互い満足できる研修になったの
ではと感じております。
以降、研修(対面・オンライン)で
登壇する際、パソコン周辺に気が
向いたり、その他においても
基準を高める働き方や、
生産性向上を意識していこうとの
気持ちを新たにすることができました!